デザイナーの桑野です。
今回の記事は、昨年、弊社代表の幸(せら課長)が出版した初の書籍「大人の夢の叶え方」の出版記念講演会において「思うは繋がる」をコンセプトとして、会場全体の「体験」をデザインしましたので、そのプロセスを公開したいと思います。
INDEX
イベント会場を「繋がる場所」としてデザインする
出版記念講演会のタイトルは「思うは繋がる」。イベントのコンセプトについて、せら課長(以降、幸)は「会場に来てくれた人たちが夢を語り繋がりが生まれる場にしたい」と言っていました。
幸の思いを汲みながらイベントの準備を進めていくのですが、実はこの出版記念講演会のチケットは、同じく出版記念で行われていた「せら課長祭り」と称したクラウドファンディングの中で販売される事となっていました。
要するに、出版記念講演会とクラウドファンディング、この両方の準備を同時進行で進めていくことに。タイトなスケジュールの中、準備することは山盛りです。
出版記念講演会にはお手伝いしてくださるスタッフの方々も沢山いました。当日の受付をしてくださる方、会場設営をお手伝いしてくださる方、司会の方、カメラマンの方々などです。なので、「繋がれる場所」をデザインする為にはまず「スタッフの意識を繋げる」事から始めました。
私たちが、「何のために」「どんな場所を」「どんな思いを込めて」このイベントの準備を進めていくのか。このコンセプトをしっかりと共有できるように資料を作り、共有しました。
この最初のマインドセットはスタッフの方々と一緒にアイデアを出して会場作りをすすめる為にはとても重要なステップだったと思います。会場に訪れた方々がどうしたら楽しんでくれるのか、どうすれば自然と繋がりが生まれる場になるのか、みんなで考える事が出来たのは良かったなと思います。
イベントのデザイン=体験のデザイン
イベントのデザインはまさに体験をデザインする事。「告知」で事前情報を知るところから、イベントが終わり会場を後にするまでを考えるのが「体験のデザイン」です。
それでは一つずつイベントで行ったデザインを紹介して行きたいと思います。
①事前告知(X 旧twitter)
書籍販売と、クラウドファンディングと出版記念講演会の3つの告知を同時に行う必要があった為、構成には大変苦労しました。
②クラファン関連ビジュアル一色
③受付・エントランスポスター
④エントランス横断幕
会場の入り口に6m×2mの大きな横断幕を制作。今回のコンセプト『思うは繋がる』の文字とその周りを取り囲むテキストは幸(せら課長)がこれまでPostしてきた言葉たちで構成されています。
夢を具体的につぶやき続ける事で、その一つ一つを叶えてきたこれまでの歴史が見え、単純にその物量で体感的に幸(せら課長)の思いの強さを感じてもらえたらとの思いで制作しました。幸(せら課長)を応援してきた人は懐かしみながら眺めたり、また「そんな過去があったんだ」と新たな一面の発見になったり、この幕を見る事で「夢をもっと発信しよう」と背中を押される気持ちになれるよう意識しました。
夢を叶える思いの強さが全面にこもった一枚です。
⑤名言ステッカー&ポスター5種
⑥夢叶しおり
夢叶しおりは、書籍のデザインをベースに、裏面には自分の夢を書き込むスペースを作りました。
大人の夢の叶え方を読みながら、このしおりを挟んで、自分の夢と照らし合わせながら読んでくれたら嬉しいなと思っています。
⑦等身大パネル(フォトスポット)
このように会場ではゆっくり眺める展示物や、ノベルティグッズなどを取り揃え、これまで幸を応援してくださった方々の会話のきっかけになったり、家に持ち帰るお土産となるようなものをデザインしていきました。
ビジョンの共有から生まれたアイデア
会場で過ごす方々が繋がるきっかけになるようにと、みんなで試作して作ったのがこの「繋がるボード」でした。みんなそれぞれが自分の夢をボードに貼り付け、みんなの夢を見ながら「あ!あの人も今日来てるんだ」と、来場を知るきっかけとなったり、夢を見て「私の夢と同じだ!この人と繋がりたいな」というような繋がるきっかけになるといいなという思いで作りました。
このボードをじーっと眺めている方もいれば、見ながら会話のきっかけになっている人もいて、まさに「繋がるボード」の役割を果たしていたのではないかなと思います。
また、このボードに貼る紙とツイになった名札やスタッフカードは、スタッフの方々が印刷して手切りして一つ一つ用意してくれました。本当に骨の折れる作業だったと思います。みなさん、ご協力本当にありがとうございました!
出版記念講演会は「思いが繋がる交差点」だった
当日は沢山の方が来場してくださり、色々と反省点もありながら、「幸をお祝いしたい」という来場者の気持ちと「この場所を夢を語り繋がるきっかけの場にしたい」という幸の気持ちが交差する、とても暖かいイベントとなりました。
私もそうでしたが、初めてのイベントのお手伝いという事もあり、かなりタイトなスケジュールの中、何とか全ての準備が滞りなく終わり、大きな事故もなく終われた事にホッとしています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。